数字に強くなりたいとよく聞くが、具体的に数字に強いってどういうことだと疑問に思ったことはないですか?
僕は思ったことがあります。
そこで、具体的に数字に強いとはどういうことかについて書いていきます。
数字に強い人とは
ある数字を見た時に、その数字の背景を読み取れる人のことです。
数字の背景を読み取るためにはある4つの要素が必要です。
- 桁を間違わない
- 数字を丸める限度を知っている
- 標準を知っている
- 必要な数字と不要な数字を見分けれる
この4つの要素について解説していきます。
「桁を間違わない」とは
「数字の桁を間違わない」とは、100億円を10億円と間違わないと言うことです。
例えば、メルカリの月間物流額が100億円と10億円とでは全然違います。
でも、月間物流額が100億円と120億円では、100億円を基とした場合20%も差がありますが、ここから予測される受取手数料を10%とした場合、ズレは1ヶ月当たり2億円です。
もし、桁を間違え100億円を1000億円と間違えた場合、売上の予想が1ヶ月当たり90億円ズレることになります。
本当の売上が月間物流額100億円の10%とした場合、メルカリの売上は10億円です。桁を間違えたら90億円のズレが生じると、本来の売上高の10倍の売上高になってしまいます。
細かい数字を正確に伝えることも大切だけど、正しい数字の意味を伝えることができる範囲の簡単な数字で伝えたいことを伝えることが重要です。
「数字を丸める限度を知っている」とは
数字を丸めるとは、細かい数字を簡単な数字にするということです。
例えば、日経平均15,540円を15,000円台と丸めるのはいいですが、これを1万円台と丸めすぎるのはダメです。
売上が数兆円ある企業からしたら数億なんかどうでもいい数字かもしれないけど、日経平均からすると数千円や数百円でも重要になってきます。
上でも書きましたが、正しい意味で伝えることができる限度で、簡単な数字を使うことが重要です。
「標準を知っている」とは
ある数字の良否などについて判断するために、その数字に関連する標準的な数字を知っている必要があります。
それに関連する標準的な数字を知っていないと、ある数字の良否について判断することができないし、判断する際に必要な数字と不要な数字についての判断もできません。
《例え》
ベンツの定価が700万円で、エンジンの寿命が15万キロで、ネット調べた標準的な価格が300万円(10万キロ)とする。
中古の車を買いに行った時、中古業者さんに10万キロ走行済みのベンツを400万円で勧められた。
もし、標準的な金額を知っていたらこの条件で400万円は高いからこの中古業者からは買わないと意思決定できるけど、何も知らなければこのような意思決定をすることができません。
プライベートでの例を書きましたが、これが外注業者への発注だとした場合でも同じように標準的な外注価格を知っていないと適切な意思決定をすることができません。
なので、標準的な価格の把握は正しい意思決定をするためにとても重要です。
「必要な数字と不要な数字を見分けれる」とは
数字に弱い人は、必要な数字と不要な数字の両方を使う。
数字に強い人は、必要な数字だけを使う。
びっしり数字が並んだ表があるとします。
数字に弱い人は、必要な数字と不要な数字を見分けることができないので、全部の数字から結論を導こうとします。
数字に強い人は、そのたくさんのデータから必要な数字を見分け、必要な数字から結論を導こうとします。
最後に
数字に強くなりたければ普段から数字を注目して見たり、会話の中で積極的に数字を使ったり、数字と触れ合う機会を増やすことが一番効果的です。
買い物した時、レシートを見て、客単価はいくらで、商品の平均価格はいくらで、購入点数は何点かなどを考えるだけでも数字に強くなります。
また、飲食店で注文した商品の粗利はどれくらいかなと考えたりするのもいいと思います。いつもスーパーで買っている食材の標準的な価格を把握しておけば大体の原価はイメージでき、人件費についても東京ならこれくらいなど大体でいいので把握しておけば1商品あたりの人件費の金額はイメージできます。
1商品じゃなくて1時間当たりでも1回転あたりでもいいと思います。
突然数字に強くなることはないと思うので、日常的に数字を意識する習慣を付けましょう!
「継続こそが力なり!」です!